板橋区どんぐり情報

東京都板橋区のどんぐり情報です。
(2000年9月調べ)

 

板橋区赤塚植物園様より資料をいただきましたので、ご紹介いたします。
公園のどんぐり情報ではありませんが、基礎知識として興味深いものです。私も勉強になりました。

以下に紹介する資料は、板橋区発行の「植物園の四季」からの引用です。 

◎板橋近辺で見られる常緑樹

 関東地方の平野部は、人の手による開拓や伐採がなく、自然の植性が残っているとすれば、照葉樹林帯(常緑広葉樹林帯)の区域に含まれると考えられている。この地帯は、古来、人間が最も多く生活してきた所なので、長い間に自然の植生はすっかり破壊され、現在は照葉樹林の残存はきわめて少なくなった。

 現在私たちが見るコナラやクヌギの自然林と思える林も、実は人の手の入った二次林といわれている。
 しかし、古い神社や寺の境内などや、開拓の手の入りにくい斜面などには、照葉樹林の名残りの常緑樹(自生)を見ることができる。シイノキの仲間、カシの仲間、シロダモ、ヤブツバキ、モチノキ、ヒサカキ、アオキなどがこれにあたる。

 そのほかに、庭園樹・公園樹などとして、他の地区から人為的に移植、植栽した常緑樹が多数見られる。

クスノキ、ヒイラギ、ユズリハ、チヤ、サザンカ、モッコク、
ジンチョウゲ、カクレミノ、シャクナゲ、ツツジの仲間、モクセイ、
タイサンボク、クチナシ、サンゴジュ、キョウチクトウ、トベラ、
シャリンバイ、ミカンの仲間、アカメモチ、タブノキ、
ヤブニッケイ、イスノキ、ネズミモチなど

 以上のべた自然林と二次林とが入りまじって、現在この地区で見られる常緑樹を形成している。

◎ブナ科の植物

 シイノキとカシはいずれも"ブナ科"に属しており、良く似ていて見分けも難しい。
 ブナ科の植物をもう少しくわしく調べてみよう。

ブナ科

ブナ屬

ブナ、イヌブナ

コナラ屬

コナラ亜屬

ウバメガシ(常緑)、クヌギ、アベマキ、カシワ、ミズナラ、コナラ、ナラガシワ

アカガシ亜屬

イチイガシ(常緑)、アカガシ(常録)、ツクバネガシ(常緑)、アラカシ(常緑)、シラカシ(常緑)、ウラジロガシ(常緑)

クリ屬

クリ

シイノキ屬

ツブラジイ(常緑)、スダジイ(常緑)

マテバシイ屬

マテバシイ(常緑)、シリブカガシ(常緑)

各樹木の特徴

分類

種名

花期

果実

結実

葉形

分布

シイノキ屬

ツブラジイ(コジイ)


尾状


花序上向

5〜6月

小さくて丸い

翌年の秋

常緑

新潟・福島以南

スダジイ(イタジイ)


尾状


花序上向

5〜6月

食用となる

翌年の秋

常緑

新潟・福島以南

マテバシイ屬

 

マテバシイ

♂ ♀
両花序斜上

6月

果実は大きい

食用

翌年の秋

常緑

大型

九州
他は植栽

ブナ屬

ブナ


尾状頭状


頭状・2個つく

5月

落葉

温帯〜亜高山帯 北海道以南

コナラ屬

コナラ亜屬

コナラ


尾状花序


葉腋に2-3個

5月

落葉

温暖帯

クヌギ


尾状


葉腋に2-3個

5月

大型で球形

翌年の秋

落葉

秋田・岩手以南

ウバメガシ


尾状


2個ずつつく

4〜5月

殻斗は小鱗片

翌年の秋

常緑

房総以南の沿岸地

アカガシ亜屬

イチイガシ


尾状


3個ずつつく

4〜5月

殻斗には6〜7個の環がある

常緑

茨木以太平洋側・四国・九州

アカガシ


尾状


2〜5花序

4〜5月

翌年の秋

常緑

石川・宮城以南

ツクバネガシ


尾状

♀3〜4穂状

4〜5月

常緑
枝先で輪生状につく

富山・宮城以南

アラカシ


尾状


直立花序

4〜5月

常緑
上半分に粗い鋸歯

石川・宮城以南

シラカシ


尾状


直立花序

4〜5月

常緑
浅い鋸歯裏面緑白

富山・宮城以南

ウラジロガシ


尾状


葉腋に花序

4〜5月

常緑
裏面ろう質白色

新潟・宮城以南

分類

種名

花期

果実

結実

葉形

分布

 出典:「植物園の四季」板橋区立赤塚植物園、P.186〜P.188

 

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